游明朝体36ポかなのデザインについて、より深く知っていただくための記事です。SCREEN GAから発売されている游築36ポ仮名との違いをまとめてあります。
游明朝体36ポかなと游築36ポ仮名の同じところ
游明朝体36ポかな(上)と游築36ポ仮名(下)は、太さや先端の処理などが違います。こうした違いについては下記をご覧いただくとして、ここでは游明朝体36ポかなと游築36ポ仮名の同じところについて触れておきます。
まず、どちらも同じ金属活字をベースにしています。東京築地活版製造所の36ポイント活字と呼ばれる活字です。そして、どちらも字游工房がデザインを手がけています。また游明朝体36ポかなと游築36ポ仮名の骨格は同じです。
以上の三つが游明朝体36ポかなと游築36ポ仮名の同じところです。形や名前がそっくりなのは、主にこの三つの同じところが理由です。同じところ、違うところを知っていただいて、お客さまの書体の選択の一助になるのがここの記事の目的です。
太さの違いについて
游明朝体36ポかなが漢字フォントとして想定している游明朝体と、游築36ポ仮名が漢字フォントとして想定しているヒラギノ明朝体は、そもそも太さが違います。ですから当然のことではありますが、游明朝体36ポかなと游築36ポ仮名は太さが違います。
上の画像では、細い順に游明朝体36ポかなと游築36ポ仮名をならべました。細い方から、游明朝体36ポかなL、游築36ポ仮名W2、游明朝体36ポかなR、游築36ポ仮名W3、游明朝体36ポかなM(改行)游築36ポ仮名W4、游明朝体36ポかなD、游築36ポ仮名W5、游築36ポ仮名W6です。グレーになっているのが游築36ポ仮名です。
先端の書き方の違いについて
グレーが游築36ポ仮名で、すこし見えている黒い方が游明朝体36ポかなです。ご覧のように游明朝体36ポかなの方は先端が丸く書かれています。この書き方の違いは、游明朝体漢字の先端が丸く書かれていることによります。